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[免疫用語集]-善玉菌 |
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【善玉菌】
善玉とよばれる菌には、悪玉菌の力を弱めることをはじめ、食べ物の消化・吸収の促進のほか、ビタミンB群を中心としたビタミンの合成、免疫力を強化する働きがあります。善玉菌が腸の中にたくさんある人は、長生きで、生活習慣病にもなりにくいといわれています。
人間に有益な菌として最も代表的なものは、乳酸菌の一種であるビフィズス菌といわれています。ビフィズス菌(ビフィドバクテリウム属)にもさまざまな種類があり、最近では、25種類もあることが報告されています。また、その他の善玉菌として乳酸桿菌などがありますが、ふつう腸内にビフィズス菌ほど多くは住んでいませんし、場所も住み分けています。
ビフィズス菌は胃酸のような強い酸では死んでしまいますが、pH5くらいの酸性の環境では生きることができます。ビフィズス菌自体も代謝産物として乳酸や酢酸を作りだして大腸の中を有害な菌が住みにくい酸性の環境にする働きがありますから、体に有害で悪臭を伴う腐敗性の物質、すなわち悪玉菌の代謝産物の発生を防ぐことができます。
しかし、特に今の20代くらいの人は、善玉菌の代表であるビフィズス菌が腸内にあまり定着していない場合があります。原因ははっきりとはわかりませんが、食生活が乱れ、ビフィズス菌をやしなうのに最適な豆類や野菜の摂取が減っているためと思われます。
腸の中に住む100種類近くの細菌は、その働きから、
・体に良い菌
・体に悪い菌
・良いとも悪いとも言えない菌
の3つに分けることができます。
定住している菌同士では、常に戦いが行われています。腸内の菌が、お互いに集団を形成して定着するためのスペースを奪いあっているのです。善玉菌の勢力が強く、多くのスペースを占めてしまえば、有害菌は定着しにくくなります。
しかし、有害菌が優勢になった場合は、腸内も汚れ、老化も早まり、それらが産出する有害物質によって、動脈硬化、大腸ガン、肝臓病などにもかかりやすくなってしまいます
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