免疫力低下による病気【病気と免疫力】


免疫の仕組みと働き、免疫力を高めて病気に勝つ工夫、免疫力を高める身近なコツ
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免疫力を高める知恵とコツ

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免疫は、私たちが生存する上で欠かせない身体を守る重要な働きです。
当サイトでは免疫の仕組みや働きについて、その全体像をわかりやすく解説しています。
免疫力を高めて病気に勝つちょっとした生活の工夫や知恵とコツなど、免疫情報満載!
   免疫力低下による病気

病気が起こる原因と免疫の関係は、解剖学が中心の現代医学においては、間脳、下垂体、副腎が軸として互いに影響しあっていることは、これまで知られていました。
しかし、免疫機能がどこにあるのかを的確に答えられる人はいないでしょう。毎日鼓動し続けている心臓は胸の左側、お酒を分解して働く肝臓は右の肋骨の中、というように答えられるのに免疫システムはというと「ここが免疫システムです」とはいえません。

その理由は免疫システムが体の組織、臓器、細胞がおりなす複雑なネットワークのようなものだからです。今までこのネットワークという概念は免疫系、内分泌系、神経系と、別々の系統として扱われてきたそうです。ところが近年、
 ・神経細胞が分泌する神経伝達物質。
 ・内分泌細胞が分泌するホルモン。
 ・免疫細胞が分泌するサイトカイン。

これらは互いに共通したペプチド(小さいタンパク質分子)で構成され、その受容体も共通していることが明らかになり、ともに人の身体の環境を快適で一定した状態に維持する機構のひとつのシステムであることがわかってきたのです。

つまり、私たちの身体は「免疫系、内分泌系、神経系」が一体となり病気にならないための本質的な健康を担っているということです。このシステムによって、たとえ病気になったとしても自分自身で自然治癒に導く力を持つことになります。

しかし・・・。実際のところ、病気を引き起こす最大の原因は免疫系にあるといってもいいようです。
なぜなら、過食や暴飲、喫煙、運動不足といった不規則な生活習慣が、免疫系に悪影響を及ぼしやすいからです。免疫の主役である白血球が、食事や生活習慣によって働きが弱められたり、過剰に働きすぎたりと影響を受けているのです。

ではどういった仕組みで病気が引き起こされるのでしょうか。
大きく分けると2つです。
  @免疫力の「低下」
  A免疫力の「異常・暴走」

この2種類から病気が引き起こされるといわれています。
免疫の働きは強すぎたり弱すぎたりしてはいけません。バランスよく正常である必要があります。

免疫力低下の代表的な病気としては、
癌、慢性疲労症候群、慢性白血病、心臓病、肝炎、認知症、糖尿病、染色体異常、腫瘍、口内炎、歯周病、歯茎の病気、感染症(インフルエンザ、結核、エイズ)など。
※読者様からのご指摘により自閉症は以下の一覧から 削除いたしました。010/6/2
  同じく腎臓病、も削除いたしました。2013/6/25   情報ありがとうございます。
これらは免疫システムにおいて、体の中の敵を攻撃する働きが弱まって起きる病気です。
免疫の主役である白血球が、体の中の侵入者が敵かどうか判別できない、あるいは、敵に攻撃する働きが弱いことで起こります。

免疫力の異常・暴走による代表的な病気としては、
アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症などのアレルギー疾患、クローン病、膠原病、潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、バセドー病、など。
これらは免疫システムが侵入者に対して過剰に反応したり、自分の細胞や組織などを敵と誤認して攻撃するために起こります。

免疫システムは病気を防ぐためにあるのですが、その半面、免疫システムが狂ってしまうと、病気を引き起こすことになります。「病は気から」などとよく言いますが、昔から名医に診てもらうとそれだけで病気がよくなる、ということも総合的な免疫から考えるに、決して間違いではないように思います。

  
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