キラーT細胞−主役は白血球【免疫の仕組み】


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   [主役は白血球]−キラーT細胞

白血球の中でもリンパ球は精鋭部隊です。戦闘を開始する免疫本部の司令官でもあるヘルパーT細胞からの指令(サイトカイン)なくしては動けないキラーT細胞ですが、受け取るやいなや倒すべき侵入者を探しに出動します。

細胞の殺し屋」と名づけられた キラーT細胞は敵によって乗っ取られてしまった細胞(ウイルス感染した細胞やがん細胞)が相手です。キラーT細胞のアンテナ(T細胞抗原受容体)は敵か味方かを認識し、敵に乗っ取られた細胞を異常細胞として認識し、タンパク質パーフォリンを発射して、中に潜んでいる敵もろとも破壊してしまいます。

キラーT細胞の殺す敵はいるため、それ以外の敵には見向きもしません。1種類の敵に行動をおこすのは決められたキラーT細胞だけで、これを免疫の特異性といいます。また、後天的に獲得された免疫で獲得免疫と呼ばれるものです。

キラーT細胞は自分の担当する敵と認めるやいなや分裂、増殖をはじめ、たくさんのクローン兵をつくり、大部隊を編成します。感染を阻止する役目を果たし終えると、キラーT細胞は、敵の特徴を記憶して生き残る一部の仲間(免疫記憶細胞)を残して死んでいきます。
次に同じ敵が攻めてきた時に素早く行動ができるように準備をしているということですね。

  
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