免疫のカギ自律神経【免疫の仕組み】


免疫の仕組みと働き、免疫力を高めて病気に勝つ工夫、免疫力を高める身近なコツ
 トップ > 免疫の仕組み > 免疫のカギ自律神経
免疫力を高める知恵とコツ

インフォメーション

免疫は、私たちが生存する上で欠かせない身体を守る重要な働きです。
当サイトでは免疫の仕組みや働きについて、その全体像をわかりやすく解説しています。
免疫力を高めて病気に勝つちょっとした生活の工夫や知恵とコツなど、免疫情報満載!
   免疫のカギ自律神経

私たちの日々の健康が維持されてい るのは、病気から身を守るための防御システムが働いているからです。

免疫の中心的な役割を果たしているのは主に血液中の白血球ですが、白血球の種類ごとの数や働きは、実は自律神経の影響を大いに受けていまして、免疫力を高めるには自律神経のバランスを整えることがたいへん重要。ということを最近よく耳にします。

この自律神経は、人間の意志に関係なく生命を維持するために自動的に働く神経のことで、呼吸や血液の循環、消化・吸収など生命活動の基本となる内臓の働きを調整していることは、よく知られているところです。

自律神経は、交感神経と副交感神経から成り立っています。身体や心がリラックスしていれば副交感神経が優位に働き、仕事中や興奮状態のときは交感神経が優位に働きます。
この自律神経がどちらかに大きく偏った状態になると、病気になってしまうのです。

<交感神経が優位になると>
血管が過度に収縮して血行が悪くなり、循環器系の病気を発症します。消化器系の働きも悪くなるため、腸に老廃物がたまって病気になることもあるのです。また、顆粒球が過剰に増えます。顆粒球は体内に侵入した細菌などと闘いますが、役割を終えると活性酸素を放出しながら死んでいきます。過剰に増加した活性酸素が体内で組織破壊を起こし、病気を引き起こすことも考えられるのです。

<副交感神経が優位になると>
「リラックスしているのだから病気にならないのでは?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。適度に優位ならば血管が拡張して血行がよくなるのですが、過度になると血管が拡張しすぎてうっ血状態になり、むしろ血行が悪くなってしまい病気になることがあるのです。

免疫システムの中心は白血球ですが、その数や働きは自律神経の状態によります。
そして大切なのは自律神経のバランスで、一方に偏らないようにすることが免疫力を高めることにつながるのです。


【自律神経】
全身に張りめぐらされた血管や内臓などの働きを無意識のうちに調整している神経。
交感神経と副交感神経があり、シー ソーのようにバランスをとっています。

  ・副交感神経
   休憩時や夜間の睡眠時など心身がリラックスしているときに働く神経。
   アセチルコリンという物質を分泌し、白血球のうちリンパ球の数と働きを調整。
  ・交感神経
   主に日中などの活動時や緊張・興奮しているときに働く神経。
   アドレナリンという物質(ホルモン)を分泌して、白血球のうち顆粒球の数と働きを調整。


【白血球の比率】
血液中の成分で、免疫を含む自己防御シスチムの中心的な役割を果たす。
健康な状態では、54〜60%を顆粒球、35〜41%をリンパ球が占めています。
その比率は自律神経の働きにより変動します。

  ・リンパ球
   白血球の35〜41%を占めている。
   心身がリラックスした状態、つまり副交感神経が優位になると増加する。
  ・顆粒球
   白血球の54〜60%を占めている。
   心身に過度なストレスがかかり、交感神経が優位な状態になると増加する。

  
Copyrightc 2006 免疫力を高める知恵とコツ All rights reserved.