しそ油−手軽に免疫食材【免疫力を高める食のコツ】


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   [毎日手軽に免疫食材群]−しそ油

【しそ油】

癌のほとんどは、植物油に含まれるリノール酸のとりすぎが危険因子のひとつになっています。「リノール酸の多い油は、コレステロールを減らして動脈硬化を予防する」といわれるようになり、積極的にとる人もありましたが、最近の研究から、リノール酸のとりすぎはアレルギー症状を促進させることがわかってきました。

アレルギー症状の気になる人は、リノール酸の多い油を減らし、抑制作用のあるα-リノレン酸の多い油にかえてみるとよいでしょう。花粉症の発症を遅らせるためにも、有効だと考えられています。

このことを説明するうえで、まず油脂の分類が大きなポイントになります。油脂の分類というと、動物個性と植物性の2分類がよく知られていますが、含まれている脂肪酸の性質から考えると、
次のように3つのグループに分けるのが妥当です。

飽和脂肪酸や一価不飽和脂肪酸が多く含まれる油脂のグループ
ラードやバターなどの動物性脂肪や、オレイン酸が多く含まれるオリーブ油な どがこのグループに属します。

リノール酸が多く含まれる油脂のグループ
リノール酸は植物がつくる脂肪酸で、種子に蓄えられます。このため、一般に、大豆油やごま油、コーン油などの植物油はこのグループに属します。リノール酸は、体内でアラキドン酸などに変化します(これら の脂肪酸をnー6系列と呼びます)。

α-リノレン酸が多く含まれ る油脂のグループ
α-リノレン酸は、植物の葉や根の部分に比較的多く含まれます。具体的にはしそ油やえごま油がこのグループに属します。

リノレン酸の多い油は、ほかの油と違い、含まれている食品が限られるので、
市販のしそ油やえごま油を利用するのが手軽でしょう。


【補足1】
α-リノレン酸のがん抑制効果を示す動物実験はいろいろあるようです。大豆油や紅花油などリノール酸の多い油にくらべ、α-リノレン酸の多いしそ油は、腎臓ガンと大腸がんの発がん率を抑え、乳がんの個数を抑えています。またガンの転移についても、リノール酸は転移を促進し、α-リノレン酸系列の油は、転移を抑制することがわかっています。しそ油、EPA、DHAいずれについても、がんの転移を抑える働きが確認されています。
がんの発生や転移を防ぐためには、リノール酸とα-リノレン酸の摂取比率が重要です。理想的には、リノール酸とα-リノレン酸の割合が2対1といわれています。

  
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